過去を擦るように弾く。
何だかんだ切れ目なく続いている趣味はギターくらいだ。
中学生の時動画サイトで見たslayerのギターカバーを見て、「自分も弾けるようになりたい」そう思った。
早速高校受験の時に「受験に合格したらギターを買って欲しい」と両親にせがみ、買って貰ったのがJacksonのソロイストだった。当時は真のメタラーならjacksonかdeanか、と思っていて憧れのギターを買って貰って御満悦だった。
今思うとなかなかの駄ギターで初心者向けではないフロイドローズ仕様、おまけにロングスケールなので手の小さい私には弾きづらかった。
もう音は出なくなったが、今でも実家に置いてあり、帰郷の度に生音で弾く。
その度に高校の頃、軽音楽部の放送室で音を合わせていた日々の想い出が蘇ってくる。
想い出は綺麗だ、だからこそ前に進まなければ。
そう自戒を込めつつも、今日もギターで過去を擦っている。