本を読むということ。
いつも本を読む度に本に対して失礼な読み方をしてしまうと痛感する。
どうしても話の筋だけを追ってしまい、文章を味わうという事がなかなか出来ない。
どうにも自分は感性に欠けているようだ。
読んですごいな、つまらないな、くらいで深いところは全く分からない。
作品を評価出来るほどのモノサシがない、これに尽きる。
大学の時友人に「お前は小説を読まないけど、よくない」と言われた事を思い出す。確かにそうかも知れない。
小難しい新書や色々なジャンルの入門本が好きだったが、小説はラノベばかりだった。
電撃文庫を中心に数百冊は読んだ筈だ。でも純文学と呼ばれる類はよくて数冊。
自分にとって本は脳の栄養と考えている。
ジャンクフード(ラノベはそういう類の比率が高い)を食べてもいいが、バランスに気を付けないと偏る。
今になってあの時もう少し文学に対する教養を身につけておけば、そう思う事が増えた。
今からでもリハビリを始めたいところ。
とは言え、そう思いつつ腰が重い、いつもの、自堕落な自分が顔を覗かせるのだ。