つれづれなるままに

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私にとっての「藤井先生」。

将棋を知らない人にとって「将棋の藤井」といえば藤井新棋聖だと思う。

ただ私にとって、「将棋の藤井」といえば藤井猛九段の事だ。

 

藤井猛九段は竜王3期の元タイトル保持者であり、棋戦優勝も数知れず、藤井システムを始めとして序盤研究の第一人者として知られる振り飛車の大家だ。

元々自分は藤井猛九段の「四間飛車を指しこなす本」で初めて将棋を勉強した。

その後将棋から遠ざかった時期もあったが、大学生時代の王位戦挑戦者決定戦の将棋に痺れた。

 

藤井猛九段の藤井システムに対して、急戦を見せての持久戦に持ち込んだ渡辺竜王

全盛期を過ぎタイトル挑戦から遠ざかった藤井九段に対し渡辺竜王はバリバリのタイトルホルダー。

それゆえ当時は「藤井九段勝ってほしいけど、難しいよなぁ」と恥ずかしながら思っていた。

中継で更新される棋譜に一喜一憂しながら観戦した。秘術を尽くした攻防に熱くなった。まさに「人間の勝負」だった。本当にカッコよかった。

それ以来、藤井九段は私の中で「藤井先生」であり、最も好きな棋士の一人だ。

 

最近その藤井先生が全局集を発行された。勿論、速攻で予約し、棋譜並べの為の盤、駒を購入した。

今も棋譜を並べては振り飛車を秘術を堪能する毎日だ。時間が足りない。

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